ドイツで用いられる狩猟用の双眼鏡

8x56という双眼鏡。

ドイツのハンティングシーンでは、猟銃にライフルスコープ、そして双眼鏡は必需品として捉えられています。地形は国ごとに大きく異なり、狩猟に用いられる道具も、その土地の狩猟に適したスタイルで進化をしてきました。

 

例えば日本では、ロングレンジのライフルスコープ需要は海外のそれとは比較になりません。日本におけるライフル銃の所持には厳しい規制が定められているため、10年以上の猟銃所持経験を積んだ信頼あるハンターのみがライフル銃の所持を許可されているということがひとつの理由ですが、国土面積、日本固有の地形もまた別の要因です。

 

さて、世の中には8x56という双眼鏡があります。これは日本ではあまり流通していない口径の双眼鏡です。海外においても、このハチゴーロクが強く求められる国は、ドイツとその近隣諸国に限られます。これは狩猟が許可されている時間帯が米国、ドイツとでは異なることに起因しています。

 

日本のビクセンもハチゴーロクを自身の製品ポートフォリオに揃えています。ビクセン ニューフォレスタ 8x56(日本未発売)の重量は1.2KGもあり、初めて見る人は非常にびっくりします。しかしながら、この双眼鏡は、1000m先の視界が126mあり、加えて、夜に強いとされる7x50双眼鏡よりも更に明るく、木に覆われた薄暗い森の中でもハンターの頼りになる双眼鏡です。

 

人間のひとみ径は日中2~3mmとされていますが、森の中などの暗い所では最大7mm程度まで大きくなるとされています。人間のひとみ径計算は、対物レンズ有効径を倍率で割ることで算出できます。8x56双眼鏡の場合、56÷8=7mmです。従って、ハチゴーロクは暗所においても肉眼と同じ明るさに感じることができるとされているわけです。