狩猟用双眼鏡

狩猟用の双眼鏡といえば8x56。ハチゴーロクと呼びます。
狩猟用双眼鏡 · 17日 10月 2021
久しぶりの狩猟用 8x56双眼鏡です。ハチゴーロクのハチは倍率8x、ゴーロクは対物レンズ径56㎜という意味です。その昔、ライフルスコープの主流はズーム式ではなく固定倍率でした。ライフルスコープも8x56、双眼鏡も8x56。当時、獲物のスカウティングと猟銃のスコープを覗き込みレチクル越しに捉えるターゲットが同一サイズに見えるという点にドイツ人ハンターがメリットを見出したことには合点がいきます。ドイツ或いは欧州のライフルスコープ市場には固定倍率でRifle scope 8x56というニッチなハンティングスコープカテゴリーが今もなお存在します。そうは言っても、ライフルスコープのズーム機構が自動車のATまたはMAのように今では製品に標準化されているため、8x56スコープにこだわるユーザーはやはり少数派です。一方、双眼鏡の8x56はどうかと言うと、いまだにハンター専用ギアの一つとして欧州のハンティング向け光学製品メーカーから当たり前のように準備されているわけですが、今回、その理由を図とあわせてBlogにまとめてみました。

ドイツで用いられる狩猟用の双眼鏡
狩猟用双眼鏡 · 20日 6月 2017
ドイツのハンティングシーンでは、猟銃にライフルスコープ、そして双眼鏡は必需品として捉えられています。地形は国ごとに大きく異なり、狩猟に用いられる道具も、その土地の狩猟に適したスタイルで進化をしてきました。例えば日本では、ロングレンジのライフルスコープ需要は海外のそれとは比較になりません。日本におけるライフル銃の所持には厳しい規制が定められているため、10年以上の猟銃所持経験を積んだ信頼あるハンターのみがライフル銃の所持を許可されているということがひとつの理由ですが、国土面積、日本固有の地形もまた別の要因です。さて、世の中には8x56という双眼鏡があります。これは日本ではあまり流通していない口径の双眼鏡です。海外においても、このハチゴーロクが強く求められる国は、ドイツとその近隣諸国に限られます。