日本語訳テストレポート

ビクセン RS 1-6x24 Duplex

ビクセン ライフルスコープ1-6x24
ジャイアントズームをお手頃価格で。

 

 ライター:Norbert Klups

 

軽量化され、高倍率比ズームの狩猟用ライフルスコープは近年たいへんな人気になっています。しかしながら、多くの場合において、そうしたライフルスコープは猟銃よりも高価だったりもします。今回、我々はVixenの狩猟用ライフルスコープ1-6x24についてテストをしていきます。

 

Vixenには4倍比ズーム(見掛け視界32m)の狩猟用ライフルスコープがあり、当時の価格からすると、その機能は優れたものでした。新型モデルはズーム領域が6倍に増加しただけではなく、見掛け視界も37.8mへと広角になっています。この仕様は、スワロフスキーやライカ(両ブランドともに見掛け視界40m)の狩猟用ライフルスコープの仕様には及ばないものの、Vixenの新型RS1-6x24の価格はそれらの半額です。

 

機構部分あるいは光学系について、過去にVixenのライフルスコープをテストしたことはあります。そして今、6倍ズーム狩猟用ライフルスコープで、この日本メーカーは競争ひしめくアッパークラスへ参入しようとしています。

 

他の中級狩猟用ライフルスコープの照明用ノブは接眼部付近によく見られますが、このライフルスコープは異なり、本体サドル上にある3つのノブ左側に配置されています。1倍で照明をつけると、その照明はレッドドットとして機能し、両目を使って覗くことが可能です。この仕様により、ハンターは大変広い視野を得ることが可能となり、狩猟中に視野を遮られることはありません。本物のドットサイトとは異なり、アイレリーフ9.9cmが維持されていますが、多少の手振れは全く問題ありません。

 

6倍あると、倍率としては十分であり、水平にマウントすることができるため、Vixenのこの長いアイレリーフは大型のハンティングライフル銃に取り付けて使用が可能です。しかしながら、98年式のリピーター銃では問題がありそうです。なぜなら、ビクセンも同様ですが、6倍ズームの見口がかなり大きくなるからです。Vixenの見口の直径はスワロフスキーのZ6iあるいはライカのMagnus(両方ともに46mm)よりも多少スリムではあるものの、43.5mmあります。

 

Vixenのライフルスコープの全長は275mmです。長いマウントシステムを搭載したスライド式連発銃(リピーター銃)に取り付けが可能となっています。ライフルスコープのチューブ径は30mmです。レチクル照明装置はライフルスコープ本体の左側に配置されており、輝度の調節が可能となっています。輝度は1~10までの10段階の調節が可能となっており、状況に合わせて調節をすることができます。照明装置の電源のオン/オフは、クリアーなクリック音で判断ができますが、このライフルスコープには自動消灯装置はついていません。

 

このライフルスコープには2種類のレチクルが準備されています。ミルドットレチクルはレチクル中心の十字を照らし、デュープレックスレチクルではレチクル中心の点が照らされます。狩猟においては、後者のレチクルの方が適しています(本テストに使用したレチクルです)。最大輝度においては、日中でも雪上でも、獲物を直ちに捕らえることが可能な輝度です。2焦点面のレチクルは、倍率を変えてもレチクルが拡大されることはありません。視度調整(/3 ディオプター)は、本体サドル上の左側に配置されています。レチクルの調節(ウィンデージ、エレベーション)は、1クリック、100m先で7mm移動します。狩猟用のライフルスコープとして、これで非常に細かい調整が可能になります。この調整は簡単で特別な工具を必要としません。

 

つまみを引き上げることでロックが解除され、ウィンデージ、エレベーションの調整ができる機構になっています。自動装填ライフル銃のザウアー303 GTI Vixenライフルスコープを取り付け射撃をしてみましたが、レチクル調整はたいへん精密に機能しました。ライフルスコープ本体は軽量の金属製であり、黒色のアルマイト加工処理が施されています。Vixenのライフルスコープが520グラムであるのに対し、ライカのマグナスは540グラム、スワロフスキーのZ6i480グラムとなっています。

 

ライフルスコープの倍率は、わずかな作動でスムーズに変更することができます。細かな波型をした大型のズームリングには大きなカムがついており、冬場に手袋をつけた状態でも操作をすることができます。マイナス25度で数分間放置し、その後、動作テストをしましたが、リングの動きはスムーズでした。水没テストにおいては、ライフルスコープの気密性の高さを確認することができました。機構面において、今回テストをしたVixenライフルスコープには不満な点は見当たりませんでした。ライフルスコープは調整動作も滑らかで、実射耐性テストも問題はありませんでした。

 

実用性

テストに用いたライフルスコープは、天気の良い昼間でもレンズ周辺の像が鮮明で、コントラストはくっきりしていました。明かりが制限された室内射撃レンジでも、Vixenライフルスコープは像の細かい点まではっきり見える、優れた解像力を示しました。レチクルは細く、ターゲットを隠してしまうことはありませんでした。逆光の中でも、レンズがしっかりしているので良く見えました。

 

スワロフスキー製1-6x24 Z6iとの直接比較においては、Vixenのライフルスコープは、ひとみ径が大きいので、明るく見えることを証明しました。視野に円い像を捉えられるためには、接眼レンズの中心を覗かなければなりません。一方、スワロフスキーのライフルスコープは、色彩表現においては、Vixenよりも遥かに優れた光学系を示しました。Vixenの新型ライフルスコープ1-6x24は見掛け視界が広く、接眼側の焦点面にあるレチクルの照明が明るく、たいへん取り扱いやすい狩猟用ライフルスコープです。

 

スワロフスキーやライカなどのトップモデルのライフルスコープには追いつくことはできませんが、Vixenライフルスコープ1-6x24の価格は、多くの購入者にとって想像を超え、トップモデルを凌ぐのではないかと話題になるでしょう。

 

ライター:Norbert Klups

 


ビクセン RS 1-6x24 DP

日本語翻訳完了いたしました。



ビクセン New Foresta 8x56

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