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デントラーでスコープ2本を操る。

今回のBlogテーマは久々のデントラーマウントです。装薬銃と空気銃、複数の猟銃を所持していらっしゃる方がいる一方で、1挺の猟銃を大切に使っていらっしゃる方もいます。今日は1挺の猟銃に用途が異なる2本のライフルスコープを使ってみよう。というブログです。デントラーは分離可能な上下のレールから構成されるスコープマウント。それではさっそくいってみます。

 

【猟銃にレール】

装薬銃、空気銃、デントラーマウントでは市場に流通しているほとんどの銃器に対応したベースレールを用意しています。

 

ここで言うベースレールとは、猟銃側のマウントレシーバー部へ取付けるレールです。猟銃メーカーでは、レシーバー部に独自規格が用意されている場合もありますし、ウィーバー/ピカティニーレール式を採用している場合、或いは写真のような11㎜レールといったパターンもあります。デントラーマウントではこれら多種多様なベースレールが用意されています。

 

【猟銃側の取付け部】

まず所持する猟銃のベースレール規格を確認します。もし不安な方は、お近くのお取扱い銃砲店様へお問合せを戴く方が確実です。というのも、猟銃モデルによっては、たとえ同型でもバレルによってレシーバー部の穴位置が異なる個体もございます。

 

デントラーでは、そうした細かなニーズにも対応しており、同一モデルでもサイズ違いを複数種ご用意しています。

 

【固定トルク】

ご自身の猟銃にあったベースレールを選択し、銃器にデントラーマウントのベースレールを取付けた図です。

 

このベースレールは、つねに猟銃へ取り付けたままにしておきます。固定時のトルクは一般的なマウントリング固定時のそれと同等です。

 

お手元にライフルスコープが2本ある場合、スコープ用のマウントレール2セット必要になります。

 

【1本目のスコープ】

銃器側に取り付けるベースレールに対し、デントラーマウントでは光学機器側に取り付けるレールをマウントレールと呼んでいます。例えば、上の写真はツァイスのインナーレールに対応したマウントレールです。 

 

1本目のライフルスコープにレールを取付けます。射撃場へ向かう前に、ボアサイティングは済ませておきましょう。

 

 

光学機器側に取り付けるレールには、スチール製のピンに加え、その前後に同じくスチール製の1対のスタッド(*銃器側に取り付けたベースレールの溝とガッチリと精密に噛み合わさる)が備わっています。

 

こちらはライフルスコープに、リング式のマウントレールを取付けた図です。リングは、1インチ(25.4㎜)用と30㎜用に加え、34㎜用の用意があります。

 

さらに、リングの高さは3種類(3.5㎜、6.5㎜、9.5㎜)から選ぶことができ、材質もアルミ製、またはスチール製の2種類から選べるという、柔軟な選択肢から自由に選ぶことが出来ます。

 

【2本目のスコープ】

デントラーマウントを取付けた猟銃には、2本目に大口径レンズを使ったズーム式ロングレンジ用を大胆に選んでみるのもありです。写真はVixen Artes 5-30x56 ELD20です。34㎜チューブ径のこちらについては前回Blogにて少し触れました。

 

2本目のスコープについても、射撃場へ向かう前にボアサイティングを済ませておきましょう。

 

3本目の光学機器に、ライフルスコープではなく、ドットサイトという用意もできます。その場合はエイムポイント用の専用マウントレールが必要です。

 

【射撃場でゼロイン】

ベースレールが取り付けられた猟銃に、まず1本目のライフルスコープを取付け、いつも通りにスコープのエレベーションとウィンデージを使ってゼロインを済ませます。

 

1本目のゼロインが終わったら、スコープを取り外して2本目のロングレンジ用を取付けます。

 

2本目も同じ要領ゼロインを済ませれば準備完了です。

 

この作業を正しく済ませることで、2本のライフルスコープを目的に応じて自由に付け替えることができるようになります。もちろん、3本目でも大丈夫。しかもゼロインはそのまま。

 

2月もいよいよ終わりです。猟期中には触れなかったライフルスコープのセッティングかもしれませんが、3月からは次の狩猟シーズンへ向け、射撃場でデントラーシステムをぜひお試しください。詳しくはお近くのデントラーお取扱い銃砲店様へどうぞ。

 

今回もここまでお付き合いをいただきありがとうございました。

 

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