エラタック傾斜マウント
ドイツ、大手スコープマウントメーカーのひとつ、Recknagel社のEraTac(エラタック)ブランド、こちらはアジャスタブルと呼ばれる傾斜マウントです。エラタックブランドでは、タクティカル市場向けに用意された製品を、そろえています。
特にエラタックマウントの中でも、 アジャスタブル 傾斜マウントは、大きく尖った特徴を持つドイツ製のスコープマウントです。製品には、ハイグレードな7075アルミニウムが用いられています。このスコープマウントの外殻には、ミルスペック タイプ3に準拠したハードアノダイズド処理が施されています。
ドイツのヘッケラー&コッホ G28, 或いはヘーネルG29スナイパーライフル、HK MG5といった最高水準の軍用銃器においてもその性能は既に証明されています。装薬銃は勿論のこと、エアライフルには少しオーバースペックなスコープマウントですが、ハンターの皆様の要求には高いレベルで確実に応えることができます。
下の動画ではエラタックマウントの製品ショックテストの様子をご覧いただけます。
MOAダイヤル版
Mradダイヤル版
弾道落下が顕著に表れるのは、射撃距離が遠いロングレンジの場合です。こうしたケースでは、レチクルの移動量には限界があるため、ライフルスコープに内蔵されているエレベーション機構では弾道落下幅を補うことが出来ないという状況が起こることがあります(*エレベーション移動量が足りない状況が発生)。
このエラタック アジャスタブルはそうした悩みを抱えるシューターへ向けて開発されたスコープマウントです。
こちらのYouTube動画は、2022年5月にドイツ、IWA Outdoor ClassicsにおけるRecknagel社のエラタック アジャスタブル傾斜マウントについてのレビュー動画です。ドイツ語です。YouTubeの字幕設定で日本語自動翻訳も選択できますが、英語にしておいたほうが良さそうです。
エラタック アジャスタブルは、その名が示すとおり、傾斜の角度をシューターの任意で調整することを可能とする特殊な機構を備えたマウントです。状況に応じて、0MOA(傾斜無し)から最大で70MOAまでの調整をダイヤルで行うことができます。
ダイヤルステップは、MOAの場合は7ステップ(10MOA刻み)です。Mrad版のダイヤルでは、0から20Mradまでを5ステップ(1ステップ:5Mrad)刻みでダイヤル調整することが可能です。
MOAダイヤルの場合、0MOA~最大70MOAの傾斜を調整可能。
トルクスネジを緩めることで、ダイヤルのロックを解除し、任意の位置にダイヤルを合わせ、固定。注意:ダイヤルは必ず平坦な面で固定されていること。
傾きを調整する機構を備えたエラタック アジャスタブル 傾斜マウントは、超ロングレンジシューティング(*定義:射撃距離 1000ヤード~)という射撃カテゴリにおいて使用されるマウントです。日本国内では、300mを超える射撃施設を有する射撃場はなく、超ロングレンジは海を渡った遠い国の射撃競技です。しかしながら、日本国内においても弾道落下は常にシューターの身近にあり、解決したい課題でもあります。
日本では、エアライフル(空気銃)を狩猟に用いているハンターは少なくなくありません。
このエラタック アジャスタブルは、射撃時に、標的に対して常に正確な傾斜角度を維持できることから(*傾斜ダイヤルを回すことでライフルスコープは前傾、結果として銃口は僅かに上へ向くことになります)、弾道落下補正をBDCといったレチクルを使って行っている、あるいはゼロイン設定した着弾点よりも少し上、或いは少し下といった主観による曖昧な物差しを排除し、射撃精度を向上させることが可能です。固定式の傾斜ベースレールではないため、ダイヤルを0MOA位置まで回すことで、ゼロイン設定に簡単に戻すことが可能です。
【クランプ方式】
銃器へのクランプ方式は、クイックリリースとナットネジの2種類を用意。マウントはピカティニーレールへ対応。
*ご注意:ウィーバーレールには対応しておりませんので、ご注意ください。
お取扱い銃砲店様では、実際に手に取って製品をお試しいただくことが出来ます。製品に関するお問い合わせ、又はショールームへ訪問をご希望のお客様は、各銃砲店様へコンタクトを戴けます様よろしくお願い申し上げます。