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前後に径の異なるリングが必要なスコープ。

こちらの写真は March 1-8x24 Shorty です。このスコープは光学仕様もさることながら、その外観にも大きな特徴を有しています。スコープのフード径(対物側)が33㎜+アルファに対し、チューブ側は30㎜という仕様です。後継モデルの1-10x24 F Shortyも対物部(外径33㎜)とチューブ径(30㎜)は同一です。

 

本日は、佐賀県伊万里市の株式会社あくあぐりーん 銃砲店様からお預かりしているMarch 1-8x24 Shortyデントラーマウントを取付ける。という内容のブログです。この特徴的なスコープには専用を謳うマウントが既に市場に流通していますが、今回、デントラーが代替マウントになりうるか。ということで、アーカイブとしてブログを書いています。本ブログを準備するにあたり、スコープをお貸しいただいた岡部社長様には大変感謝しています。多くを勉強させていただきました。

 

それではいってみます。

 

【Shorty】

いきなりですが、マーチF 1-8x24 Shorty にデントラーマウントのリング式を取付けた図です。テストの為、マスキングテープを使いスコープを保護しています。

 

【デントラーを使う】

30㎜径リング(BH3.5mm)を2個使い、シングルアームとしてデントラーのリング用レールに取付けました。リングの位置はレール後方の2か所を使用しました。この状態からは、あと5㎜ほど後方へ水平移動できますが、この辺りが無難なのではないでしょうか。BH6.5mmを使って前へ出すこともできます。

 

片側での装着例は見かけることがありますが、個人的には、前方にリングを使った2か所固定の方が好きです。

 

スコープのアイレリーフですが、メーカーのスペック資料では、最長で102㎜ (High), 97mm (Low)という内容です。

 

【2挺の猟銃で使う】

デントラーのベースレールから取り外した図です。FFPの至近距離用の低倍率スコープから、ロングレンジ用の50㎜径、あるいは56㎜径のスコープへ簡単に着脱が出来るシステムです。

 

写真にあるのは2挺目の猟銃に取付ける、デントラーのバリオと呼ばれるベースレールです。

 

ウィンデージ/エレベーションに相当する機構が内蔵されているため、このレールを2挺目に取付け、スコープの設定には触れずに2挺目でゼロインを行うことが可能です。

 

ちなみに1挺目にはベイシスという基本ベースレールを常駐させておきます。

 

スコープをもう少し前方に出したい場合は、デントラーのリング用レールにはもうひとつ穴が空いていますので、2㎝前方へずらすことが可能です。但し、その場合、BH3.5mmですと写真のズームリングが干渉するため、BH6.5mm、または9.5mmを用いることで干渉を回避できます。

   

ちなみにBHとは、ベースとなるデントラーのリング専用レールから、スコープの外径までの高さです。

 

【BH6.5mmのリング】

こちらはBH6.5mmの図です。ズームリングは問題なく回すことができますが、このリング位置ですと、レールとリングの距離は3㎜程度でしょうか。ズーム操作には支障ありません。

 

【BH9.5mmのリング】

こちらはBH9.5mmです。1㎝近くありますので高い印象。ズームリング用のレバーを取付ける場合は、BH9.5mmの方が色々と融通が利くかもしれません。

 

【サドルをまたいで】

前側に34㎜、後側に30㎜のマウントリングをそのまま付けてしまうと、ベースからスコープ径の中心までの距離が前後リングでそれぞれ異なる為、スコープが無理に傾いている状態になります(下図参照ください)。

 

仮にこの状態で強くネジ締めをしてしまうと、チューブに負荷が掛かり大切なスコープが破損してしまいます。

 

そこで、スコープのサドル部分をまたいでデントラーマウントを使おうとする場合、前後リングの水平アライメントを整える必要がある為、シムを活用してみます。

 

 

下に用意した図は、マーチ 1-8x24 ショーティーの対物部と、その30㎜チューブ径をイメージして用意したものです。

 

【2つの異なる径】

ライフルスコープにマウント固定する際、無理な負荷を掛けないために、ベース部分からスコープ中心までの高さを合わせてあげる必要があります。ちなみに、専用を謳うマウントはございますので、市場に流通している製品で取付ける方が話は早いです。

しかしながら、私はデントラーですので、代替手段としてのデントラー。そして、ゼロインを維持した状態でスコープの付替えができる利便性を交えて話を進めて参ります。

 

【シムの活用】

対物側に34㎜径リング(BH6.5㎜)を使っていますので、33㎜の対物部外径に対し1㎜サイズオーバーしています。この部分には0.5mm厚のシムを使います。

 

チューブ側には1.5㎜厚のシムを加えた30㎜径(BH6.5㎜)のデントラーリングを使い、サドル部を挟んでスコープを前後で固定します。

 

スコープとベースにシムを使って水平のアライメントを取りました。前後の傾きもありません。この方法でサドル部を挟んでスコープを前後で固定することが可能になります。

 

実験的な内容になりましたが、初めてのケースで色々と勉強になった機会となりました。

 

今回もここまでお付き合いをいただきありがとうございました。

 

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