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ハンティング用 スコープ Vixen 4-16x44BDC8

今回のBlogでは、ビクセンの1インチ狩猟用ライフルスコープ Vixen 4-16x44 の、BDC8レチクルを見ていきます。対物レンズ径44㎜、サイドフォーカス付き、このモデルはビクセンが有するライフルスコープの中でも初期ラインナップとしての登場から現在まで続く、ロングセラーであり、人気モデルでもあります。30㎜チューブ径と比較すると、照明装置が付いていない点、明るさ、エレベーション移動量など、仕様面の差異は否めませんが、この価格帯においては安心感もあり、リーズナブルな価格の1インチスコープです。

 

このVixen 4-16x44スコープでは、デュープレックス、ミルドットが定番でしたが、ラインナップにBDCレチクルが追加されています。第2焦点面レチクルの場合、レチクルの設計指標(過去Blog)は、メーカー側で設定された倍率でのみ有効です。従いまして、レチクル指標の数字を計算式に使おうとする場合には注意が必要ですが、そこまで神経質になる必要もありません。

 

ビクセン30㎜チューブ径スコープの場合、その倍率は赤色です。Vixen 6-24x58BDC10を例に取ると、10倍が赤色で表示されていますが、1インチシリーズには特に何の色も付いていません。ビクセンの現行1インチシリーズ(令和4年8月時点)のBDCレチクルについては、8倍をベースにレチクル設計(Vixen 1インチRSへリンク) がなされています。

 

今回は叶いませんでしたが、レンジファインダーと比較対象になる物を用意し、距離によって変わる対象物の実際の寸法と、レチクルを通しての見え方を先のブログにてお伝えできればと考えています。

 

この写真は実際のレチクルを撮影したものです。中心から水平方向へ伸びるラインの細さは0.25MOA、中心から上左右ポストまでは各10MOA、中心から下ポストまでは19MOAです。

 

10MOAのサイズは、100m先でおよそ30㎝です。50mの距離では半分の15㎝

こちらはレチクル中心部の拡大図です。

下方向へ伸びるサブテンションの説明ですが、中心から真下が2.2MOA、その下は4.8MOA7.8MOA、幅が3MOAのサブテンションまで11MOA、下ポストまでは19MOAです。

 

ご参考として、距離の違いに対する19MOAの大まかな換算は下記の通りです。この辺りまでがこのスコープで使用される射撃距離の範囲ではないでしょうか。

 

注意:厳密には正確ではありませんが、ご参考までにこちらのBlogでは1MOA=約3cmを用いて計算します。

At 200m:19MOA x 約3cm = 約114cm

At 150m:19MOA x 約3cm = 約85.5cm

At 100m:19MOA × 約3cm= 約57㎝

At    50m:19MOA x 約3cm =  約28.5cm

At   10m:19MOA x 約3cm = 約5.7cm

Vixen 4-16x44BDC8のウィンデージ、エレベーションの物理クリック数をカウントしてみました。エレベーションは210クリック、ウィンデージも210クリックでした。エレベーションを回し切ったところからの手動カウントですので、多少の誤差についてはご容赦ください。ということで、当方の個体の場合、物理クリックのゼロ位置は105クリック地点でした。

 

この1インチは1クリック➡1/4MOAのレチクル移動量ですので、4クリックで1MOAという事になります。ウィンデージ/エレベーションともに+/-105クリックでしたので、カウント誤差も含め、最大レチクル移動量は、おおよそ+/-25MOAということになります。

 

異なる距離における25MOAの移動量について触れておきます。空気銃を使った狩猟の場合、バックストップや着弾地点の安全性を考えると、距離50m以内で行われる狩猟は少なくないかと思います。仮に距離100mの場合、25MOAは約75㎝(*1MOA=約3cm換算)です。50mではその半分の約37.5㎝。ペレットの場合、弾道落下幅は大きく、特にスプリング式空気銃になると、距離50m地点の着弾点補正を先述のエレベーション移動量25MOAで補正することは極めて難しいです。ただし、エラタック傾斜マウントを使うと、全く話は変わります。こちらのレポートは後日ご報告させて戴く予定です。

 

今回は、Vixen 4-16x44 BDC8にデントラーマウントを装着していきます。写真のセットは1インチ用のマウントレールです。猟銃側へベースレールを取り付けることで、ゼロインが維持された状態で、自由な着脱が可能なスコープマウントシステムを構築することができるようになります。

 

こちらはリング取付け用のジグです。リング穴へ写真のようにジグをセットし、指先でジグをつまむことで、リングのスコープ取付け口が少し解放するので、便利です。簡単な動画もご用意がございますのでご参考までに。

 


スコープを取付ける際に、ラッピングツールをご使用の方もいらっしゃいます。その場合はこの時点で必要なツールをご活用いただくことになります。

 

専用の取り付けジグ、または六角レンチを使ってリングを取り付け終わると、こんな感じになります。

 

 この状態から、下の写真にあるリング用レールと組み合わせていきます。

こちらの写真は、リング下側がレールに取り付けられている状態です。この時点では仮止めです。下部リングはガッチリとレールに固定せず、スコープを載せた際にリングが動くように遊びを持たせておきます。スコープを載せて、またはラッピングツールを載せて芯出しを行います。

 

難しい作業ではございませんので、どなたでも大丈夫です。この次の作業で上部リングが取り付けられたライフルスコープをこのレールに固定していきます。

 

デントラーマウントの組上げ行程はスキップしてしまいましたが、完了すると下の写真になります。

こちらは遊戯銃 Maple Leaf MLC-338に取付けた写真になります。 先のブログでは、猟期前に射撃場へ伺い、エラタック傾斜マウントにVixen 4-16x44を取付け、空気銃で試射をおこなって参りますので、そちらのアップデートは改めてご報告をさせていただきます。

 

今回もここまでお付き合いをいただきありがとうございました。