その①、拡張パーツが用意されているエラタック傾斜マウント。

エラタック傾斜マウントは、ハードアノダイズドコーティング、ミルスペック タイプⅢに準拠していることに加え、使用されている金属は7075アルミニウムです。この7075番は超々ジュラルミンと呼ばれ、アルミ合金の中では最強クラスの強度と軽さを併せ持っています。ドイツ製のエラタック傾斜マウントは、実際に欧米のローエンフォースメント、ミリタリーの分野において高い評価を受けているだけでなく、そうした場面で実際に使用されているスコープマウントです。

 

ドイツのケッヘラー&コッホ G28、ヘーネル G29スナイパーライフル、H&K MG5といった最高水準の軍用銃器において、エラタック傾斜マウントの性能は既に証明されています。

 

固定式ナットネジの場合、❝10₋12Nm❞ と指定トルクがナットに明記されています。この数値は、ポンドインチ換算では約106という数値に置き換わります。例えば、デントラーマウントのような一般的な民生向けスコープマウントでは、指定トルクは2Nm程度(ポンドインチ換算:約17)です。日本国内で流通する猟銃、あるいは空気銃に使用する場合、もちろん10-12Nmのトルクで固定する必要はありませんが、元々使用が想定されている銃器では、この指定トルクが必要というメーカー側の製品仕様です。

 

前置きが長くなってしまいました。

それでは、さっそく拡張パーツその①、ピカティニーレールアダプターです。写真にあるこのレールは8スロットですが、ショート版(3スロット、5スロット)も用意しています。ピカティニー対応のこのレールには、ドットサイト、オープンサイトを取り付けることが可能です。

 

続きまして、拡張パーツその②、バブルレベル。こちらのパーツはお好みで対物レンズ側へ取付けることも可能です。装薬銃に限らず、特に空気銃においては、引き金を絞る射撃時に猟銃が傾いてしまうことで弾道は変わってしまい、着弾点に影響が出てしまいます。見た目だけではなく、実用性も備えている拡張パーツです。

 

但し、ライフルスコープが正しく取付けられているという点は常に大前提ですので、取付に不安な方はご購入時に銃砲店様へご相談をいただくことも選択肢かもしれません。

 

拡張パーツその③、AimPoint Micro H-2用オフセットアダプター。この専用拡張パーツは、AimPoint向けの他に、ドクターサイト(現NOBLEX)の2タイプに用意されています。

 

斜めにアングルが付いた短いピカティニー式レールも拡張パーツとして用意されていますので、ユーザーの細かなニーズに対応することが出来ます。仮にドットサイトやオープンサイトの高さを少し上げたい場合、Eratac純正スペーサーを使うことで微妙な高さ調整も可能です。

 

拡張パーツその④、1インチ用のサイズダウンアダプターです。こうした特殊な機能を備えたマウントに用いられるスコープはロングレンジ向けのスコープ、30㎜径および34㎜チューブ径が主流ですが、1インチを好まれるシューター用に、エラタックでは純正アダプターが用意されています。樹脂製ですが、ブロックからの削り出しです。1インチスコープとエラタック傾斜マウントの組合せについては、射撃場で試射を予定しておりますので、先のBlogで改めてレポートを纏めさせていただきます。

 

拡張パーツその⑤、ピカティニーレール式、サイドアダプターです。3スロット備わっています。ピカティニーレール対応のマウントを取付けることが出来ます。ドットサイトやオープンサイト、シューターの射撃ニーズに応じてカスタマイズが可能です。

 

今回は拡張パーツ前半ということで、後半は先のブログにて改めてご紹介をさせていただきます。

 

今回もここまでお付き合いをいただきありがとうございました。

 

【お知らせ】

 エラタック傾斜マウント用の拡張モジュールについては、8月中に専用ページが整う予定です。

 

InstagramSNSにて情報発信もしておりますのでよろしくお願い申し上げます。

 

【距離計を内蔵したドットサイト】

こんな光学機器もあります。

狩猟における実際のフィールドでは、標的までの距離を知っているか否かで、得られる結果に大きな違いが現れます。

 

DoRaSight(ドラサイト)は、レンジファインダー内蔵型のドットサイトです。つまり、ドットサイトの赤点を覗きながら、視点の移動で標的までの距離が判る。測定可能な最大距離は800メートル