スプリング式空気銃 で射撃場50mレーンにトライ。

猟期も残すところ1か月弱となってしまいました。

今期は空気銃を使ったキジ猟へ幾度か先輩にご一緒をさせていただきました。前回の出猟では、道を歩いていると畑に倒れているキジがいまして、あれっと?凝視しはじめると突然立ち上がって走って逃げていきました。私にはこんな具合のゆるい感じがちょうどいいです。

 

さて今回のBlogテーマ、スプリング式 空気銃で50m。です。以前から試してみたかったことがありまして、先日、埼玉県長瀞射撃場へ行ってまいりました。今回挑戦したのは50メートルの射撃レーンです。ハイパワーの空気銃では問題ないかもしれませんが、スプリング式の空気銃では心もとない距離です。

 

やはり遠い。

射台のそばに立ち50m先を見つめたとき、"ターゲットの何れかの場所に当てることが出来るであろう" といったイメージすら描くことはできませんでした。いずれにしても、先ずはやって結果をみてから考えようということでトライをしてみました50m。

 

実を言うと、射撃場訪問は直前まで予定しておりませんでした。故にライフルスコープ Vixen 6-24x58 は銃から取り外され、ボアサイティングも何ら事前準備をしてはおらず、その場で空気銃にポン付けせざるを得ない状態でした。マウント(*令和4年3月3日Blog更新)は加工精度に厳しい独メーカーのワンピース型です。

(*追記:誤解なきよう申し上げておきます。射撃場へ来る前に、このスコープは前述のワンピース型マウントに適切な手順で正確にマウントセットされています。精度が出ているのはマウント側と銃マウントレシーバー側の高レベル加工によるものです。射撃場における事故の原因ともなりかねませんので、ご自身でのスコープセッティングに不安をお持ちの方は、銃砲店のプロの方々へサポート戴くことを強くおすすめします。)

 

さっそくスコープを覗き込み、標的の中心を狙い引き金を引きます。

 

"ポスッ"とペレットが砂に着弾した音が聞こえました。何度か射撃を繰り返し、着弾点はどうやらターゲットが張り付けてあるベニヤ板の手前左下あたり(写真中ピンク楕円エリア)であろうことがわかりました。ポン付けにしては上出来でしょうか。

 

この着弾地点はベニヤ板に掛かった標的を上下にスライドさせる隙間の射手側で、恐らくはバックストップとしてなだらかな傾斜に少し砂が盛ってあるポイントかもしれません。

 

早い話、ファーストトライの結果は、50m先の的にペレットが届いていないという内容でした。

 

使用したBlogトップの銃はドイツメーカー製ですが、以前の独IWA展示会にてこちらのメーカーから参加しているアテンド男性と先方のブースで立ち話をしたことを思い出します。当時のご担当者の説明では、”このスプリング式空気銃で50m先の的はかろうじて届くかもしれない。でも有効射程はだいたい30m程度だよ”。 なるほど。普通に撃つと標的までの距離50mにはギリギリ届かない。ということで、今回の射撃結果を図にしてみました。

 

通常、POI補正にはライフスコープのレチクルを用いますが、今回のケースで言えば、スコープに備わっているエレベーション移動量がでは対応が出来ない補正幅です。以前のBlogにてホールドオーバー(上方向へ傾斜)、ホールドアンダー(下方向へ傾斜)令和4年8月2日Blog更新といった言葉に触れたことがありましたが、この射撃結果に必要な着弾点補正がまさにそれです。当方が所持する空気銃では、30mまでのターゲットは射撃補正無しで十分な射程距離ですが、その先の距離では弾速が急激に落ちることが今回の試射で体感できました。

 

さて問題が発生しました。スコープ側に備わっているエレベーションではこうした大きな補正幅に対応が出来ません。スプリング式、或いはハイパワー空気銃以外をお使いのユーザーでこうした悩みを抱えていらっしゃる方、少なくないとおもいます。ちょっと面白くなってきました。話を先に進めてみます。

 

ビクセンライフスコープの場合、例えば Vixen 6-24x58 (リンク先:Test Report)を例にとると、100m先でのレチクル移動量は1MOAあたり約3㎝とされており、今回の射撃レーンは50mですので、1MOAあたりの移動量は約1.5cmということになります(ちなみに10m距離では1MOA当たりの移動量は1/10の約3㎜です)。

 

 

ビクセン6-24x58 の最大エレベーション移動量についても過去Blogで触れさせていただきましたが、スコープの最大移動量+/-3.5回転でしたので、物理的な移動量は+/-約21MOA ということになります。

 

別の表現をすると、この移動量というのは 100m先では最大+/-約63㎝になり、50m先では+/-約31.5cmということになります。ちなみに、推測になってしまいますが、射撃場でのペレット着弾点(前述のピンク楕円)は標的手前200㎝あたりではないでしょうか。

 

つまり、今回の試射で得られた結果(POI)に対する補正をライフルスコープで行うことは極めて困難で、仮にPOI補正が出来たとしても(*ホールドオーバーでの射撃訓練、エレベーションダイヤルを使った補正など…)、改めて空気銃を30mゼロイン或いは別の任意セッティングに再び戻す作業を考えると、日々射撃訓練に時間を割くことが難しいタイプのハンターには実用的な解決方法ではないような気がします。ではどうやって解決するのか。

 

少し特徴のあるライフルスコープマウント(*Blog更新:令和4年5月31日)を使います。

 

結果から申し上げると、50m先のターゲットに当たるようになりました。さすがに銃砲店の方々や専門誌のような美しいグルーピングとはいきませんが、50m先の60㎝角ターゲットにパラパラと着弾させることが出来るようになりました。50mレーンでしたが、的は大きい方がよかろうということで、大口径150m標的を使わせていただきました。実はここに辿り着く前にもう1枚標的がございまして、その辺については第2部(*2022年2月15日追記:第1.5部へ)へ続く。ということで、先のBlog(*追記:令和4年4月15日Blog記事にて改めてレポートをさせていただきます。

 

今回もここまで長い時間お付き合いをいただきありがとうございました。

 

追記、

下の写真は狩猟用ライフルスコープ、ビクセン 1-8x25ED ZeroPlus II です。

射場で少し試してみました。暗所での試射になりましたが、ドットが大きく輝度も十分、とても覗きやすい印象です。 今回射撃場を訪問した目的は別の案件でしたので、こちらの試射レポートは後日改めてもう少し丁寧に準備をさせていただく予定です。