ブローニングBAR３でスコープを２本運用。

ブローニングBAR MK3に巻き狩り向けショートスコープ、マーチ1-8ｘ24が載っている図です。これは実際にお客様がご使用中のスコープですので、小野銃砲火薬店様ではスコープ高さとアイレリーフの位置の目安をこの時点で計測していらしゃいます。

【ベレッタBRX１も】

小野銃砲火薬店では、ストレートプル、イタリア製ベレッタBRS１、ウィンチェスターSXR VULCANにもデントラーマウントをお取付け戴いた実績もございますので、気になる方はことらもどうぞ。

こちらはFFPのショートスコープ、March 1-8x24をボアサイター越しに覗いた図。全く問題なさそうです。

【マメ知識】

デントラーマウントとは？

通常、１丁のライフル銃あるいは空気銃に対し、取付けるライフルスコープは１本です。これは、ゼロイン設定を済ませた状態の銃器は、射手の任意距離において、POI（着弾点）とスコープのPOA（狙点）を合わせられた状態にあるため、設定が狂ってしまう可能性が生じる行為（*例えばライフルスコープをライフル銃から取り外す）は出来れば回避したいと考えられています。この問題を解決できる方法は銃器メーカーから幾つか提案されておりますが、デントラーには更に２挺の銃でも同一のスコープが使用できる機構をマウントに備えるという（バリオ）、革新的なマウントシステムをも用意してたりします。

ドイツ製のデントラーマウントをライフルスコープへお取付け戴く場合、基本的にラッピングの必要はございません。

小野銃砲火薬店様では、丁寧なスコープマウントのお取付け（過去ブログ）を心がけて戴いていることから、ラッピング作業はスコープ取付けにおける標準工程とされています。

30㎜径ジグを使いラッピング作業を終えた図です。ここにライフルスコープを取付けていきます。

リング固定ネジは全部で8本。ここから、ネジの締め付けトルクと左右リングの隙間を均等に測りながらの作業工程に入っていきます。

【リング径の種類】

リング径は１インチ用、３０㎜用、３４㎜用、４０㎜用とご用意。更に、材質はアルミまたはスチール製から選択可能です。BH（スコープの取付け高さ）は3.5mm, 6.5mm, 9.5mmからお選びいただけるため、光学機器の特徴とライフル銃に合わせた柔軟なお取付けが可能になっています。

新たに追加されるロングレンジ向けスコープ、ライト光機4-24ｘ50にデントラーマウントを装着し、Browning BAR MK3へ取付けた図がこちら。

ここから続けてボアサイターを用いた仮設定を行います。

【ご注意】

ジグを用いたボアサイティングという工程は、実際に射撃場にてゼロインを行う前に済ませる簡易的な設定です。従いまして、最終的には射撃場で狙点と着弾点の確認（ゼロイン）を戴く必要がございます。ご不安な方は、最寄りの銃砲店様へご相談戴ければと存じます。

ボアサイターを用い、バレル中心とスコープ射線のアライメントを取っている図。完璧です。

この状態（仮設定）で射撃場へ向かい、最終的には試射を行い着弾点の補正が必要な場合は、ライフルスコープに内蔵されているウィンデージ/エレベーション調整機構を使って設定を固めます。