
【はじめに】
9月第2週に入り、朝晩の気温が少し落ち着いてきたように思います。バタバタでブログ更新が滞っており申し訳ございません。今回はドイツのデントラーマウントのご紹介。サバゲーも秋のシーズンへ向けたギアの準備が進んでいらっしゃるタイミングですが、狩猟シーズン(*地域によって多少異なりますが、狩猟解禁日は11月15日)もすぐそこです。ということで、今回はドイツのマウントを取り上げてみます。それではさっそくデントラーマウントをどうぞ。
【デントラーって何】

数あるスコープマウントの中でも、唯一無二の製品仕様を有しているのが、独製デントラーマウントです。どのあたりが大きく異なるかというと、デントラーマウントは上下から構成される2つのモジュールを組合わせることで能力を発揮します。
写真には2つのモジュールが映っていますが、上側がライフルスコープを固定する上部レール(*マウントレールと呼んでいます)、そして下側が銃器側へ固定される下部レール(*ベースレールと呼称)です。
モジュール化により、ゼロインを維持した状態でのスコープ着脱が単純化されています。加えて、デントラー最大の特徴はバリオと呼ばれる2挺目以降の銃器にとりつける特殊マウント。
【バリオでゼロインできます。】

こちらの写真はデントラーマウントでも、2挺目以降に銃器に取付けるベースレール(バリオ)。ドイツの有名銃器メーカー、Blaser R8にマウントされているバリオです。デントラーでは、各ライフルメーカーのバレル機関部のR(曲線)に合わせたベースレールを70種類以上用意しています。全て銃器メーカーの各モデルに合わせた専用のベースレールです
【付替えできるマウント】

通常、銃器(ライフル銃、散弾銃、エアライフル)等にライフルスコープを取付けようとする場合、銃器の着弾点とスコープの狙点を合わせるゼロインと呼ばれる設定を行います。
【不安をデントラーで解消】
一度ゼロインを合わせた状態から、銃器に取付けられたライフルスコープを取り外すことに対し、多くのシューターは積極的ではありませんん。
これは単純に着弾精度(ゼロイン)が狂う可能性が極めて高いという理由からです。でももう大丈夫、デントラーなら。
今、私達は革新的な製品があふれる新たな時代に生きています。デントラーマウントはこの不自由さからシューターを開放してくれる、デントラーは革新的なスコープマウント。
【狩猟と精密射撃】

狩猟と精密射撃。例えば巻き狩りに使いたいライフルスコープ(1-6x, 1-8x, 1-10x, といったショートスコープ)と、遠距離射撃に使用したいスコープ(対物径50㎜、或いは56㎜径のロングレンジ向け)は全く異なります。
何とこのバリオ、エアライフル(空気銃)用の11㎜レールも用意されています。
このバリオ、マウント自体にエレベーションとウィンデージの機能を搭載しているため、1挺目の銃器でゼロインを合わせたライフルスコープの設定に触れることなく、2挺目の銃器、或いは3挺目、4挺目と、所持する全ての銃器にこのバリオを取付けることで、お手元のライフルスコープ、ドットサイトを全て使い回すことが出来るようになります。
【付替え自由】

【8本のスコープ】
こちらの写真には8本の異なるライフルスコープが並べられていますが、デントラーマウントを取付ければ、お手元の銃器でこれら全てを自由に着脱して使うことが出来る。しかもゼロインを維持したまま。2挺目?3挺目?問題ありません。それがデントラーマウントです。
【目的別の複数の銃器】
多くの光学機器を持っている方、目的別に複数の銃器を所持していらっしゃる方、❝このスコープをあっちの銃に簡単に付けられたらいいなぁ...。❞。デントラーマウントの凄いところは、着脱してもゼロインが維持されている点。
これは上下レールの嚙み合わせ箇所には全てスチール材(鋼鉄)が用いられ、多次元高精度加工機械による精密な加工精度が高レベルで実現できていることによります。
【支持される理由】
欧州地域において、最も銃器と光学機器に目の肥えたシューターやハンターを抱えるドイツ。その狩猟市場で成功しているデントラーには理由があります。気になる方は記事と製品情報を纏めておりますので、下記リンクにてどうぞ。
【まとめ】
今回はデントラーマウント(TAK)を少しご紹介させていただきました。当方でもデントラーに関連する記事をこれまで用意しておりますので、気になる方はこちらをどうぞ。そして、装薬銃での導入をご検討のお客様へは、当方にて翻訳しているドイツの射撃専門誌にて掲載された関連記事をご参考にどうぞ。これらスコープマウントは、第109回ビクトリーショー(Arms Magazine WEBさま)でも実際に手に取ってご覧いただくことが出来ます。
ということでざざっと書きあげましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
Instagram、Facebook、Line、その他のSNSにて情報発信もしておりますのでよろしくお願いいたします!