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小野銃砲火薬店様 デントラー取付けの流儀

【はじめに】

今回のブログは山形県新庄市の小野銃砲火薬店様による、ドイツ製デントラーマウントお取付けのご紹介です。ライフルはブローニングバー(BAR)マーク3(MK3)。日本国内では人気の高い、ベルギーに本社を構えるFN傘下のブローニング社製BAR MK3 に、スコープマウントはデントラーを採用いただきました。デントラーのお取扱い銃砲店様の中でも、山形県近郊を中心に狩猟業界にて長年積極的なご活動に取り組まれている小野銃砲火薬店様の第3回目のレポートです。それではBlogいってみます。

 

【慣れた手順】

ドイツ製のデントラーマウントでは、ライフルスコープの取付け時におけるラッピング作業は必須行程ではございませんが、小野銃砲火薬店様では、お客様のご要望に応じ丁寧なラッピング作業を実施しています。

 

デントラーマウントは、リングとプレートの2つのパーツモジュールから構成されています。こちらはBH3.5㎜。

 

【これがドイツ】

こちらはデントラーのマウントレール(上部レール)裏側です。こちらの行程では、鋼鉄製センターピンの固定トルクを調整戴いている図です。

 

プレート中央の太いピンを僅かに動かすことで、マウントレール(下部レール)と嚙合わせる際の締まり具合を整え、側面のイモネジで最終的な位置をガッチリ固定します。

 

【アイレリーフ】

こちらはラッピング行程を経た後の上面図。銃器が水平になっていることを水準器で確認を取って戴いている図です。

 

ライフルスコープに貼られているシールは、リングの取付け位置の目印。お客様のアイレリーフ(*頬付けをして、スコープを覗いた視野が最も真円に見える位置)に合わせて目印を付けていただいています。

 

【水平を維持】

複数の水準器を使い、銃器が完全に水平を維持していることを注意深く確認をしている図です。これはバレル部分に取付けた水準器。真っすぐです。

 

この先の工程では、銃器が水平であることに加え、ライフルスコープの水平が維持された状態で取付け作業を進めていく必要があります。

 

【いざ固定】

銃の水平が確認できたあと、ライフルスコープを仮載せし、銃、スコープの全てが完全に水平であることを確認しながらネジでリングを固定していきます。

 

小野銃砲火薬店様では、この取付けにもトルクドライバーの他に、シックネス(厚さ)ゲージを使った非常に丁寧なお取付けを戴いています。

 

*写真の左に見える薄い鋼鉄製のプレートが厚さゲージ。

 

【お客様の満足】

シックネスゲージを使った取付け行程は、ライフルスコープのチューブを均等にホールド固定するための根気のいる細かい作業です。

 

小野銃砲火薬店様でのこの作業は、ルーティン化された標準行程であり、結果として、射撃場での射撃練習や、実際の狩猟を通じ、❝お客様が狙った所に当たる銃に仕上げる❞ という点において、高い満足度の提供につながっています。

 

【いよいよ最終形】

小野銃砲火薬店様では、各箇所にマスキングテープを貼り付け、ラッピング行程を経たあとでも同一に見えるリング、前後左右の組合せを見失わないように工夫を戴いています。

 

お客様のご希望にあったアイポイントとアイレリーフ位置に最終固定。こちらはスコープの前後があっていることもこの時点で確認戴いている図です。

 

【できました!】

最後はボアサイターを取付けです。

 

バレル穴とスコープ光軸のアライメントを取っている図。このボアサイターを使った設定工程はあくまでも仮(アバウトな設定)ですので、実際には射撃場で最終的なゼロインを合わせます。

 

そしていよいよ射撃場での試射へ臨むブローニングBARマーク3とデントラーマウント。

 

デントラーマウントのお取付けに関するご相談、ライフル銃、散弾銃など、デントラーマウントで楽しいシューティングライフの一歩を踏み出しては如何でしょうか。

 

【まとめ】

今回ご紹介をさせていただいただのは山形県の小野銃砲火薬店様でした。デントラーマウントが気になる方、ぜひ一度ご相談をしてみてはいかがでしょうか。小野銃砲火薬店様では、ブローニング以外の装薬銃へのデントラーお取付けも万全(過去ブログ)です。ベレッタBRXへのお取付け実績もございます。デントラーマウントをご検討のシューター様、デントラーはドイツ系の装薬銃へのベースレール(各銃器メーカーのモデルに個別対応しているベースモジュールを用意)対応は特に強いです。

 

 

今回もここまでお付き合いをいただき誠にありがとうございました。

 

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