
つい先日猟期が解禁されたと思いきや、あと2か月ちょっとで今シーズンも...。
ということで、猟期途中ですが、皆さま猟果の方は如何でしょうか。今回のBlogはレチクル移動量のおさらいです。こちらのサイトでは何度も登場している30㎜チューブ径、対物58㎜のスコープ、Vixen 6-24x58 BDC10。
MD(ミルドット)とBDC10という2種類のレチクルが用意されています。 スコープというのは面白いもので、レチクルを変えるだけで全くの別物になってしまいます。良くなる場合も、その逆もあります。かつて、このモデルにはDuplexが存在していました。Duplexと6-24x58、結果として、これは正しい組合せではなかったのかもしれません。一方で、ライフルスコープの製品仕様に合ったレチクルと言う意味では、正直このBDC10レチクルは、かなりGoodです。
【はじめに】

距離100メートルでゼロインを済ませたと仮定します。Vixen 6-24x58MD10については、1クリック1/8MOA(約0.37㎜)ですので、8クリックすると1MOA分のレチクルが動くことになります。
1MOAというのは、厳密には限りなく3㎝に近い3㎝以下です。こと狩猟におきましては、約3センチ at 100m の移動量としてこちらでは話をすすめさせていただきます。
こちらのスコープ、エレベーションつまみを1回転させると、レチクルを6MOA移動させることが出来ます。標的までの距離さえ判明していれば、レチクルの調整は決して難しい作業ではありません。距離つながりでDoRaSightの話へ脱線したいところですが、今日はこのまま本線を進めます。
【1MOAは何センチ?】

それでは早速。
Vixen 6-24x58 BDC10の場合、距離100m、1クリック(1/8MOA)当たりの移動量は 約0.375mm です。この数字を8倍(8クリック)すると、1MOA(約3㎝)となります。
これを踏まえると、
射撃距離100m⇒8クリック=1MOA=約3センチの移動量。
8クリック⇒ 約3センチの移動量(1.0MOA) at 100m
1/8ですので、8クリックで1MOA。
16クリック⇒ 約 6センチの移動量(2.0MOA) at 100m
着弾点を約6センチ補正したい時。
24クリック⇒ 約9センチの移動量(3.0MOA) at 100m
このスコープ、1回転で6MOA移動します。
32クリック⇒12センチの移動量(4.0MOA) at 100m
あと16クリックで1回転。
【100メートルの先】

それでは、100メートルの先はどうでしょうか。
射撃距離200mでは、1クリック当たりの移動量(*ここでは1/8MOAの場合)に変化が現れます。
1MOA=8クリックです。100m先では、1MOAが約3㎝という話を先の章でしていますが、200m先になると、クリック当たりの移動量は2倍になります。
つまり、8クリック=1MOA=移動量は約6㎝ at 200m。
1MOAから先は、0.5MOA(1/2MOA)刻みで見ていきます。
8クリック⇒ 約6センチの移動量(1.0MOA) at 200m
これは1MOAですね。
16クリック⇒約12センチの移動量(2.0MOA) at 200m
次は2MOA。ダイヤルを1/3周。
20クリック⇒約15センチの移動量(2.5MOA) at 200m
2.5MOA。目印があると見やすいかもしれません。
24クリック⇒約18センチの移動量(3.0MOA) at 200m
3.0MOAは、エレベーションつまみを半回転分。
32クリック⇒約24センチの移動量(4.0MOA) at 200m
【備えあれば憂いなし。】

ちょっと遠い距離まできました。数字が並んでアレルギー反応が出てしまうかもしれませんが、次第に慣れていくものですので、安心してください。
あらかじめ知っていることで得する場合もありますので、もう一息だけお付き合い願います。
300mという距離。1MOA(*8クリック)動かすと、レチクルは約3センチ移動する。というのは100メートルのお話です。
300m先では、3倍の移動量になります。
1MOA=8クリック=移動量は約9センチ at 300m。
8クリック⇒ 約9センチの移動量(1.0MOA) at 300m
1MOAの移動量。
16クリック⇒約18センチの移動量(2.0MOA) at 300m
着弾点を18センチ動かす。
24クリック⇒約27センチの移動量(3.0MOA) at 300m
3MOA動かすと、約27センチ。
32クリック⇒約36センチの移動量(4.0MOA) at 300m
長瀞射撃場では300mの試射が出来ますね。
【まとめ】

銃器とキャリバーの組合せ、或いは、エアライフル(空気銃)の種類とペレットの組合せ、そして標的までの射撃距離によって、弾道(着弾点)の補正幅はそれぞれです。着弾点補正というワードが出てきたあたりで、エラタック傾斜マウントのお話へ繋げたかったのですが、残念!
今回も、ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
2023年の年内はあと1回、Blogを更新して参ります。
Instagram、Facebookその他のSNSにて情報発信もしておりますのでよろしくお願いいたします。

【空気銃のベマ】
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