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デントラーマウントの仕組み(マウントレール)

7月7日、本来であれば、独狩猟雑誌に掲載されたデントラーマウントのテストレポート日本語訳をご用意させていただく予定日でしたが、期日に間に合わず。申し訳ございません。そこで急遽、Blogにてデントラーマウントの仕組みについて少しお話をさせていただきます。ちなみに、上の写真はエイムポイント Micro H2用のマウントレールです。同規格を採用しているドットサイトであれば取付け可能です。

 

さて、それでは今回のBlogいってみます。

 

こちらの写真はデントラーマウントのマウントレール(*以下Mレール)です。このレール、実はリング部分とレール部分が分離します。

 

この理由は、製造側の都合(堅牢性を堅持しつつ、Mレールのプラットフォーム化を実現)とユーザー側の利便性(所有するスコープのチューブ径、或いは対物レンズ径にあわせた選択肢)を満たすことが可能な製品仕様を模索したことによります。

こちらの写真は、BH3.5㎜リングをレールから取り外したものです。このリングは、3.5㎜の他に、BH6.5㎜、BH9.5㎜が用意されています。基本的には、BH3.5㎜或いは6.5㎜のリングを選択いただくことで市場に流通している対物レンズ58㎜径を含むライフルスコープまで対応が可能です。

 

BH9.5㎜が必要になるのは、スコープの対物レンズ側に後付けのサーマルデバイスを取り付ける場合です。BH9.5mmの背が高いリングを用いることで、バレルへの干渉を防ぎます。

リングとMレールの固定には、トルクスねじが採用されています。写真はMレールからリングを取り外し、リングのネジを6角レンチで取り外そうとしている図です。

 

デントラーマウントのリング形状、ご経験のある方は〝あぁ~これねぇ~〝と、少し億劫な気持ちになりがちですが、大丈夫です。デントラーマウントのリング取付け用として、専用ジグを準備しています。

半円にスパッと切れているマウントリングでは全く不自由はありませんが、デントラーマウントの上側リングは、スコープのチューブを覆うアーチ状の形をしています。ゆえに、一般的には、細い六角レンチを2本、或いは4本つかい、クイっとリングを反らせながらスコープのチューブへ取付けます。

 

その点、専用の取り付けジグは簡単です(YouTube)。写真のようにリングの穴に片方ずつ専用ジグを取り付け、指先でつまみながらライフルスコープへ取付けることができます。

 

スコープ取り付けにおける一般的な話ですが、大切なスコープに傷が付くことを嫌う方は、スコープ側、或いはリング側のエッジ部分にマスキングテープを貼り付けることで回避することができます。

 

 

ドイツ製のデントラーマウントが圧倒的に優れている理由は、ゼロインが維持された状態で、光学機器の自由な着脱をユーザー自身で出来てしまう、そんなあり得ないと思わせるスコープマウントを、世界中の全てのハンターへ向けて用意したことです。

 

〝え?、どうして?〝という反応がデントラーマウントを初めてご覧になられた方々の共通したリアクションです。デントラーマウントの真骨頂はバリオと呼ばれるベースレールです。

 

11㎜レール用も準備されていますので、装薬銃と空気銃、両方お持ちの方でもライフルスコープを自由に付け替えてハンティングにご使用いただくことができます。

 

バリオについては、次回のBlogにてご紹介させていただきます。

 

それでは今回もここまでお付き合いをいただきありがとうございました。

 

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