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Vixen 6-24x58 アイボックスって何?

ハンティング向け ビクセン 6-24x58 ライフルスコープを使ってアイボックスについて少しBlogを書いてみます。お手元のスコープを手に取り、接眼レンズを覗き込んで前後上下左右に少しずつ動かしてみてください。スコープ内の視野が常にフルフィールドで真円に見える範囲アイボックスです。上の写真のライフルスコープで言うと(Vixen 6-24x58)、接眼レンズ端から後方9cm辺りの射手がチークに頬を当てて目を置く位置です。

大きなアイボックスを有するスコープのアドバンテージは、頭の位置や傾きなどの射撃姿勢への制限が低いことから、狩猟において射手に余計な神経を使わせることなく、快適なハンティングを可能にする点です。もう少し丁寧に説明をつづけます。

 

ライフルスコープのアイボックスとは、スコープのひとみ径アイレリーフから構成される接眼レンズの真後ろに目を置くポイントであり、かつ、接眼レンズを覗き込んだ際の視野がフルフィールドの真円で見ることが可能な範囲(*イメージとしては、円錐を横に倒したような前後左右上下の空間)を意味します。

 

スコープのひとみ径は、高倍率時に狭く(サイトラインが細い)なり、低倍率時に広く(サイトラインが太い)なります。

 

スコープのアイレリーフとは、接眼レンズの後端面からスコープを覗き込んだ際、自身で定めた倍率設定にて視野がくっきりとフルフィールドの真円で見える位置を指します。これは、低倍率域と高倍率域では異なりますが、それぞれにスレッショルド(日本語で"しきい値")が存在します。アイレリーフの高および低倍率領域におけるスレッショルド(簡単に言うと視野が真円でクリアに見えるギリギリのライン)です。

 

お手元にスコープがあればちょっと覗いてみてください。低倍率域のアイレリーフ スレッショルド(目の位置を前後に動かしても真円を維持可能な範囲)が長いのに対し、高倍率域のスレッショルドは短いことが体感できます。それぞれにクリアな視野がフルフィールドの真円で見える位置があり、この2つが重なり合う範囲をアイボックスと呼びます。

例えば左写真のスコープはビクセン6-24x58 ですが、低倍率域で銃へスコープをマウントしてしまうと、ズームリングで高倍率へ変倍した際、クリアな真円を得るために頭を前方へ動かす動作が必要になり、狩猟の現場では好ましくありません。

 

従いまして、ライフルスコープを銃に取り付ける際は、高倍率と低倍率、その両方を覗き込んだ時に頭を動かすことなく視野がフルフィールドで真円に見える範囲(アイボックス)にスコープがマウントされていることが重要です。

 

ビクセン ライフルスコープのマウント方法についてはこの先のブログでご紹介をさせていただければと思います。

 

InstagramSNSにて情報発信もしておりますのでよろしくお願い申し上げます。

 


【距離計を内蔵したドットサイト】

こんな光学機器もあります。

狩猟における実際のフィールドでは、標的までの距離を知っているか否かで、得られる結果に大きな違いが現れます。

 

DoRaSight(ドラサイト)は、レンジファインダー内蔵型のドットサイトです。つまり、ドットサイトの赤点を覗きながら、視点の移動で標的までの距離が判る。測定可能な最大距離は800メートル