デントラー社 始まりのストーリーは、若き起業家2人がドイツ南部にあるコンスタンス湖(‘*ボーデン湖とも呼ばれるようです)の傍らに位置する小さな村で生まれ育つところから始まります。
2人は幼き頃から互いに友人で、保育園時代から高校進学までの多感な時間を小さな村で過ごします。高校から大学への進学では、興味関心の違いから、各々の別の道を歩むことになります。一方は工学系分野へ、そしてもう一方はアカデミックな経営学分野へ進みました。
その後、社会人として別々の道を歩み、それまで異なる時間を仕事人として過ごしてきた2人は、2008年、偶然に就職した同じ会社で運命の再会を果たします。
この再会の数年前、創業者の1人、ダニエル・デントラーは狩猟免許を取得し、ガンスミスの資格を得る為の勉強も始めていました。その過程で、彼はバレル交換システムを搭載したフォーリングブロックライフルを開発していました。しかし、ここで問題が見つかります。この交換システムの場合、各バレルに対し、それぞれにスコープを用意しなければならないという面倒な問題です。この気付きがデントラーマウントシステム開発の始まりとなりました。
ダニエル・デントラーは、仕事の傍らでマウントシステムの研究を進め、新型マウントのプロトタイプ準備過程で試行錯誤を重ね、ついにデントラーマウントBASISとVARIOのベースレールを完成させます。エンジニアとして工学を、そしてビジネスマンとして経営学を専門とし歩んできたダニエル・デントラーとトーマス・ハーズ博士の2人は2012年、ついに起業を決意します。翌年の2013年に開催された欧州最大の狩猟向けB2B展示会、IWA Outdoor Classics 2013へ出展、突如現れたデントラーマウントシステムは、欧州の狩猟業界関係者を大いに驚かせました。
現在、デントラーマウントシステムは、ベルギーに拠点を持つハーシュテルグループ傘下のブローニング社(EU)にもBrowning NOMAD(*外部リンク)として採用されています。ブローニング社(EU)との協業についても独狩猟専門誌にて記事(*外部サイト独語)として紹介されました。それほどのインパクトをドイツだけではなく、欧州狩猟業界へともたらした革新的マウントシステムがデントラーなのです。
こちらの写真は、ドイツ南部、ラーベンスブルクにおけるモノづくり起業を支援する地方政府機関(*外部リンク:独語)主催の起業家コンペにおいて、デントラー社(Dentler Jagdwaffen GmbH)創業者のお二方がデントラーBASIS、VARIOのマウントシステムで、イノベーションアワード(2013-2014)を受賞した際の1枚です。
ドイツ語になってしまいますが、アワードを受賞したデントラー社について特集記事が組まれています。ご参考までにどうぞ。
ライフルスコープをもっと自由に。
デントラーだからできる事。
これまで、猟銃とライフルスコープの関係は常に1対1でした。
ライフル1挺に、
スコープ1本。
でもこれはもう過去の常識。
囚われ続けたマウントの鎖からハンターを解き放つ。それがデントラー。